2022.09.07
プロバイダー事業者変更で一番得する契約方法&おすすめ光回線
このページではNTT系のフレッツ光や光コラボレーションをご利用の方、ドコモ光などを利用されている方でインターネットプロバイダーの変更を検討されている方向けに、工事なしでプロバイダーを切り替えられる「事業者変更制度」について詳しく解説します。
また、プロバイダーを比較分析して選び方やおすすめプロバイダーも紹介しています。
大前提として、事業者変更制度は現在NTT回線(ソフトバンク光も事業者変更可能)を利用されている方向けの制度となっています。auひかりご検討の方は「auひかりで一番お得に契約する方法」でご確認ください。
プロバイダーの事業者変更制度とは?
プロバイダーの事業者変更制度とは、NTT系の光回線、フレッツ光やドコモ光、光コラボ、ソフトバンク光(auひかりは対象外)などを利用されている方で工事不要(工事費も原則不要)で他社プロバイダーに安価(事務手数料のみ)で簡単に変更できる制度です。この制度は2019年からスタートしています。
事業者変更制度が無かった以前までは、プロバイダー変更を行う場合に回線の廃線(廃止工事)と新規契約(新設工事)を行う必要があり、これに伴う工事費の負担や工事日程の調整など手間と時間がかかっていました。これは光回線利用者とプロバイダー事業者の双方にとって大きなデメリットとなっており、プロバイダー変更を検討していた方の中には一度契約したらずっと契約し続けるものと考えている方も多かったことでしょう。
事業者変更制度によって、携帯電話のキャリア変更MNPのように手軽にプロバイダー変更ができるようになりました。プロバイダー変更は月額料金が安く抑えられるようになったり、各社のキャンペーン特典を新たに受けられたりするなどメリットが多くあります。
事業者変更のメリットとは?
上記にも触れましたが、事業者変更の最大のメリットは事業者変更による工事や工事費負担なしで簡単に好きなプロバイダーに変更できるという点にあります。箇条書きでまとめるとメリットは下記の通りです。
メリット
- 現在使っている光回線の廃線(廃止)工事が不要
- プロバイダー変更先事業者の新規契約に伴う工事不要(工事が発生する場合も一部条件によってあり)
- 工事費(通常2万円前後)の負担無し
- 回線が止まることなく、シームレスなプロバイダー切り替えが可能(利用者にとっては支払先だけが変わるだけで利用できなくなる期間がない)
- ひかり電話やひかりTVなどはそのまま利用できる(電話番号も変わらない)
工事が不要なので回線が止まらない、工事に伴って利用できなくなる期間がないという点は意外でありながら大きなメリットです。
これは以前の一般的な転用や解約・新規契約で大きなデメリットとなっていた部分でした。しかし、事業者変更制度によってシームレスなプロバイダー切り替えが可能になったことで、工事日調整を行うことなく繁忙期でも簡単に事業者変更ができるようになりました。
ちなみに繁忙期でも事業者側の手続きに時間がかからないため、通常通り行えばいつでも4営業日程度で切り替えが完了します。引っ越しシーズンなどの繁忙期や春先に工事日が決まらなく1ヶ月以上待たされることなどがありません。
事業者変更のデメリットとは?
事業者変更によるデメリットはいくつかありますが、大きく負担になるような点はありません。あえて言うなら下記の点は注意が必要です。
デメリット
- 事務手数料3,300円(税込み)が必要
- 事業者変更承諾番号などの取得に少し手間と時間がかかる
- 現在利用中のプロバイダーからレンタルしている場合は返却が必要
事務手数料については携帯電話のMNPでも同等にかかる費用負担となります。
事業者変更を行う際は「事業者変更承諾番号」を取得する必要がありますが、概要や具体的な取得方法は当ページの「事業者変更の具体的な手続き方法」で解説しています。プロバイダーによっては取得に時間がかかる場合もあるので少し面倒に感じるかもしれませんが、従来の解約の手間とほとんど変わりません。
また、無線LANルーターをレンタルしている場合は返却する必要があります。しかし、事業者変更を行う先のプロバイダーの多くがルーターのレンタルを行っているので、ルーターがなくって利用できなくなるという心配はありません。
事業者変更を行うための条件
事業者変更制度はあくまでNTT系の光回線を利用している方に限って利用できる制度なので、現在利用している光回線(プロバイダー)がどこの回線か確認する必要があります。
事業者変更できる光回線一覧
以下の光回線・プロバイダー利用者は事業者変更制度の対象です。
事業者変更対象外の光回線一覧
以下の光回線・プロバイダー利用者は対象外なので注意しましょう。
事業者変更制度の対象外となる回線
- auひかり
- JCOMなどのケーブルテレビ
事業者変更の具体的な手続き方法
事業者変更を行うまでの大まかな流れは下記の通りです。
- 現在使用しているプロバイダーから事業者変更承諾番号を取得
- 事業者変更承諾番号の有効期限内にプロバイダーに申し込みする
- プロバイダー切り替えを待つ
以下、具体的な手続き方法をソネット光プラスを例に説明していきます。
1.事業者変更承諾番号を取得する
まずは、現在のプロバイダーから事業者変更承諾番号を取得します。
通常、プロバイダーのマイページまたは専用電話番号から連絡し、取得します。連絡の際には契約者情報が必要となりますので手元に用意しておきましょう。
事業者変更承諾番号の発行に伴う事務手数料として3,300円(税込)かかります。 プロバイダーへ連絡し取得すると以下のような番号が払い出されます。
払い出された事業者変更承諾番号には有効期限があるので注意が必要です。
この図のように7月1日に取得した場合、その日+14日間が有効期限となり、払い出された事業者変更承諾番号に「0715」と有効期限日が記載されます。この場合は7月15日までが有効期限となるので、この日までに変更先プロバイダーへの申し込みを完了させなければいけません。
ちなみに、有効期限が切れた場合でも再度取得すればまた14日間の期限が設定された番号を取得できます。ただし、発行手数料として再度費用が発生してしまうので注意してください。
あとは事業者変更を利用する前提で新しいプロバイダーへ申し込みを行います。
2.事業者変更承諾番号の有効期限内にプロバイダーに申し込み・契約する
So-net光プラスでは、Web申し込みの画面へ遷移し、以下のような申込画面より「他社コラボサービスを利用している」から事業者変更制度を使って申し込みます。
申込画面では事業者変更承諾番号の頭文字の英字(FまたはT)が何になっているかを確認して手順に沿って情報を入力・選択していきます。
お客様情報を入力する画面で現在のプロバイダーから取得した番号を入力フォームに入力すると、申込みが完了します。
キャンペーンや特典は事業者変更でもそうでなくても新規の方と同一のものが適用されますので安心してください。
なお、事業者変更の初期の切り替え手続きには4日かかるので、事業者変更承諾番号に記載された有効期限の4日前までには申込み完了しておかないと再度発行が必要になる可能性があります。なお、ソネット光プラスの場合、有効期限4日前に申し込みを完了させた後、新プロバイダーに切り替わるまで(開通まで)15日間を要します。
3.プロバイダー切り替えを待つ
事業者変更でのプロバイダー契約を申し込みすれば通常15営業日程度で切り替わります。
プロバイダー利用者側は工事日調整などの面倒な手間をかけずに切り替えができるので、気づいたら新プロバイダーから請求がきていたという状況になります。
無線LANルーターのレンタルを行う場合はルーターの到着を待たなければならないのですぐに切り替えはできませんが、v6対応の最新無線LANルーターが到着次第差し替えればすぐにインターネットに繋がります。
設定は初心者の方でもできる簡単なものばかりですが、ソネット光プラスなど大手のプロバイダーでは設定サポートなど手厚いサポートがあるので有効に利用すると良いでしょう。
事業者変更を行う前に確認しておきたい注意点
事業者変更のデメリットでも少し触れましたが、事業者変更を行う上でいくつか注意点があるので確認しておいてください。
事業者変更でも工事が必要となるケースとは?
事業者変更は工事不要なのが大きなメリットですが、回線設置状況によっては工事が必要になるケースもあるため必ず工事不要というわけではありません。
例えば、ひかり電話の開設を行う場合やプラン変更を行う場合は工事を行う必要があります。電話の場合は2,000円、プラン変更の場合は24,000円がかかります。
工事が必要となった方は工事費を負担することになるので、不安な方は事前に確認するようにしてください。
工事費をかけたくない場合は光コラボサービスを利用するのも一つの手です。例えばビッグローブ光やSo-net光プラスはキャンペーンで工事費がすべて含まれた料金プランを提供しています。
ただし、事業者変更とプラン変更の同時申し込みは受け付けていないので、事業者変更が完了した後に申し込むことになります。電話開設については事業者変更と同時に申し込み可能です。
ちなみに、使用中のプロバイダー事業者を変更する際の工事が必要か否かは申込後に確認することになっており、事前確認などはできないので注意が必要です。現在、光コラボを利用しているなら基本的に工事は必要ありません。
レンタル中の無線LANルーターは返却する必要がある
現在使用しているプロバイダーでレンタル中の無線LANルーターは返却する必要があります。お使いのプロバイダーによって扱いは異なりますが、事業者変更を行う前に確認しておきましょう。
レンタル中の無線LANルーター返却している間はネットを利用できないので、いつまでに返却する必要があるかも確認しておくのがおすすめです。
現在利用中のプロバイダー途中解約注意
事業者変更はあくまで解約と新規契約を工事不要で簡単に行うものなので、現在利用中のプロバイダーは解約ということになります。
そのため、解約可能月に解約しないと違約金が発生するのでいつ解約するべきか確認しておきましょう。
事業者変更はスムーズにいけば4営業日程度でプロバイダー切り替えができるので、月初に事業者変更承諾番号を取得してすぐに新プロバイダーに申し込めばかなり余裕があります。
また、事業者変更を行う際、現在のプロバイダーにて事業者変更承諾番号を取得しますが、事務手数料は新プロバイダーではなく現在契約中のプロバイダーに払うことになります。
事業者変更承諾番号の有効期限がある
事業者変更承諾番号には有効期限があります。
初期の事業者変更手続きで4日間はかかるので、有効期限の4日前にはプロバイダーへ事業者変更の申し込みを完了させましょう。
有効期限ギリギリで申し込みを行うと、事業者変更承諾番号の適用ができず、再度発行手数料を払って番号の払い出しを行うことになり、さらに手続きに時間を要してしまいます。
なお、事業者変更のプロバイダー切り替え完了でかかる時間は申込みから15日間程度と早いです。工事ありのプロバイダー変更に比べて圧倒的に短い時間で済むのが特徴です。
事業者変更で得するプロバイダーおすすめ4選
ここでは事業者変更を行う方でプロバイダーの切り替えを検討中の方向けにおすすめのプロバイダーを紹介します。
NTTフレッツ光から光コラボサービスへの変更を検討されている方は月額料金や特典の面で光コラボサービス(光回線とプロバイダーが一体となったサービス)がお得です。
現在お使いの光回線設備や電話、テレビなどを利用していたとしてもそのサービスはそのまま利用できますので安心してください。
なお、フレッツ光とプロバイダーそれぞれに契約が発生している場合で、光コラボ事業者(プロバイダー)へ変更される方は「転用」という位置付けになり、「事業者変更」にはならないのでご注意ください。
事業者変更で工事費無料「ビッグローブ光」
「BIGLOBE(ビッグローブ)光」はフレッツとプロバイダーがセットとなった光回線でマンションや戸建ての方が低価格で利用できる光ファイバー回線です。
ビッグローブ光は特典をキャッシュバックと月額割引から選べるのが大きな特徴で、1年ほど利用すればマイページから簡単な手続きでキャッシュバックが受け取れます。
事業者変更制度に伴い、事業者変更による申し込みでもキャンペーン特典をフルに適用することができるようになっています。
元々NECグループであるビッグローブはでサポート面の満足度が高いのも嬉しいポイントで、初心者向けという意味でもおすすめできるプロバイダーです。
月額料金 | 4,378円(税込)※マンション 5,478円(税込)※戸建て |
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セット割引 | auスマホ料金値引き UQモバイル料金値引き ビッグローブモバイル料金値引き |
契約年数 | 3年定期更新 |
工事費 | 実質無料 |
- 40,000円キャッシュバックと1年間値引きのどちらかを選べる
- v6プラス対応WiFiルーター無料レンタル(1年間)
- 工事費実質無料
- ひかり電話、ひかりTVも利用可能
月額料金が安い「So-net光プラス」
「So-net(ソネット)光プラス」はフレッツとプロバイダーがセットとなった光回線で月額料金の安さが人気となっています。
事業者変更の方法も簡単で、申し込みページにしっかり事業者変更向けの申込みページが用意されているのでわかりやすいですね。
その他、ソネットならではの特徴として世界最高水準のセキュリティサービス「S-SAFE」が通常月額500円のところ、ソネット利用期間中はずっと無料で利用可能で、v6プラス対応の高機能なレンタル無線LANルーターも通常月額400円のところ、ソネット利用期間中はずっと無料で利用できます。
auスマートバリューの適用もできますので、auユーザーの方にもメリットがあります。
最近では無料訪問設定サポートにも対応しました。無線LANなど含めて設定に不安がある方や初心者の方にもおすすめです。
月額料金 | 4,480円(税込)※マンション 5,580円(税込)※戸建て |
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セット割引 | auスマホ、UQスマホ料金割引 |
契約年数 | 2年定期更新 |
工事費 | 実質無料 |
- キャッシュバック最大60,000円
- v6プラス対応WiFiルーター無料レンタル
- 工事費割引により実質無料
- 無料訪問サポート
- auスマホ料金やUQスマホ料金が割引になる
月額料金がお得「とくとくBB光」
「とくとくBB光」は大規模なキャッシュバックのキャンペーンは行っていませんが、その分月額料金を安く抑えた料金設定が魅力の光回線です。
フレッツ光の光コラボレーションとなっていますので、光回線とプロバイダーはセットになっており、契約や利用に煩わしいところはありません。
事業者変更の手続きも簡単で、現在使っている光コラボ事業者に事業者変更承認番号を伝えるだけです。
月額料金 | 3,883円(税込)※マンション 4,992円(税込)※戸建て |
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セット割引 | - |
契約年数 | 2年定期更新 |
工事費 | 無料 |
- 長期契約で6年目からさらに割引
- v6プラス対応WiFiルーター無料レンタル
- 工事費無料
- ひかり電話、ひかりTVも利用可能
ドコモのスマホが安くなる「とくとくBBドコモ光」
ドコモの携帯電話・スマホを利用しているならドコモの通信料金が永年で安くなる「とくとくBBドコモ光」がおすすめです。現在、光コラボサービスを利用されていてドコモユーザーならこの機会に検討してみてください。
なんといってもドコモ光の魅力はドコモ携帯電話・スマホ料金が安くなる点です。ドコモ光で詳しく解説していますが、家族でドコモ携帯を利用している人数が多ければ多いほど家計のネット料金が安くなります。
お得な特典が多いので、事業者変更制度の開始に伴ってユーザーがかなり増えているようです。
さらに、とくとくBBならではの特典として高額キャッシュバックも受けられます。
月額料金 | 4,400円(税込)※マンション 5,720円(税込)※戸建て |
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セット割引 | ドコモ料金が永年割引 |
契約年数 | 2年定期更新 |
工事費 | 無料 |
- キャッシュバック最大45,000円&ドコモポイント2,000pt進呈
- v6プラス対応WiFiルーター無料レンタル
- 訪問サポート無料
- モバイルWiFi端末無料レンタル
- 工事費無料
事業者変更まとめ
以上、事業者変更について紹介しました。
率直に言うと、事業者変更は気軽にプロバイダー変更ができるため、利用者にとってはメリットばかりです。
さらに、これにより光回線の市場で事業者間の競争がさらに激しくなることが予想され、結果として利用者に特典や料金などプラスに還元される可能性があります。
今後、携帯電話や高速モバイルサービスのようにより気軽にプロバイダーを変更できるようになれば、その時その時で一番条件の良いプロバイダーに変更できる可能性も高いです。
プロバイダー各社の料金は、事業者変更・転用・新規とでキャンペーン内容がほとんど変わりませんが、今後は事業者変更ならこのキャンペーンが適用されるなど事業者側の方針も変わっていくことが予想されます。
当サイトではドコモ光、auひかり、ソフトバンク光、フレッツ光で代理店やプロバイダー含め、横断的に比較していますので毎月更新されるキャンペーン情報をご確認いただき、今一番お得に利用できるプロバイダーを探してみてください。