2022.12.07
【元プロ監修】おすすめホームルーター3選!人気の置くだけWiFiを徹底比較
自宅のインターネット回線は何がベストでしょうか?人それぞれ目的や用途も異なりますし、家族構成もそれぞれ違います。
今回は自宅のインターネット回線の一つの候補として置くだけWiFi(さすだけWiFi)のホームルーターを紹介します。
どのように選べば良いか、WiFi各社の料金プランや機種の違いなど分かりやすく解説していきます。
KDDIグループ企業で勤務していたインターネットプロバイダー(ISP)の元社員。これまで10社以上のモバイルWiFiを利用した経験も踏まえて光回線やWiMAX、ポケットWiFiなどのお得な契約方法と便利な使い方を発信中。
置くだけWiFiとは?ホームルーターとは?
置くだけWiFiとはWiFiルーター端末の電源を入れて置くだけで工事不要でインターネット回線を構築できるもので、電源を刺すだけで繋がるので「さすだけWiFi(刺すだけWiFi)」とも呼ばれます。
一見ただの箱のように見えますが、電波を使った基地局との通信によりインターネットに繋がるようになっています。
どの事業者のものを使うかによりますが、多くの場合携帯電話キャリアのネットワークに繋がりますので、スマホがインターネットに繋がるのと同じ仕組みです。
電波を使った通信のため自宅にメタル線などの引き込みが不要で、WiFiルーター端末が届けばすぐに使えるのが大きな特徴です。
このWiFiルーター端末は一般的にはホームルーターと呼ばれており自宅のみで使えます。
あくまで自宅専用で使うホームルーターのため契約した場所以外では使えません(規約上、登録した住所でしか使えません)。
(一部のホームルーターは自宅以外の外出先でも使えるものもあります。)
もちろんルーターとしての機能もありますので、ゲーム機やパソコン、スマホなどの複数台端末を同時にインターネット接続させることも可能となっています。
置くだけWiFi(ホームルーター)の特徴
まずは、ホームルーターの利用がご自身に合っているのかメリット・デメリットを確認しておきましょう。
置くだけWiFiのメリット
メリット
- 工事不要
- 端末を手にすればすぐに使える
- 通信量無制限で使える
- 接続を安定させるアンテナが強化されている
電源をさすだけで工事不要で使える
光回線のように電柱から自宅への電線引き込みや、居宅内工事、回線の終端装置(ONU)の設置及び設定が不要です。
ホームルーターの電源を入れるだけで良いのも大きな特徴です(起動に30秒程度かかります)。
端末が届けばすぐに使える
光回線とは異なり、ホームルーター端末さえ手にしてしまえば電源を入れて起動させるだけですぐにインターネットに接続できます。
ちなみに、最短で申込み当日に端末発送、翌日到着にも対応している事業者があるので、工事に1ヶ月前後の時間がかかる光回線と比較してすぐに使える点は大きなメリットです。
また、繋げたい端末の無線LAN設定をするだけでインターネット接続に難しい設定は必要ありません。
ホームルーターと端末はWiFiによって接続され、ホームルーター経由でインターネットに接続されます。
無線LANのSSIDとパスワードはホームルーターの裏側に書かれていますので、端末側で無線LANの設定内容を入力するだけでOKです。
さらに、WPSやQRコードによる簡単接続にも対応しています。
通信量無制限で使える
ホームルーターとよく比較されるポケット型WiFiのモバイルルーターがありますが、ポケット型WiFiは一部のサービスで月間100GBといった通信量制限があります。
今回紹介するホームルーターは通信量無制限で毎日の通信量を気にせず使うことが可能です。
接続を安定させるアンテナが強化されている
自宅で使う場合、家の壁や電子機器など様々な障害物があるため電波強度が保てず接続が安定しないことがあります。
ホームルーターは持ち運び可能なモバイルルーターと異なり自宅でのみ使うことが想定されており、電波の送受信を安定させるためにビームフォーミングやアンテナ本数を多く搭載するなど通信を安定させる工夫がなされています。
置くだけWiFiのデメリット
デメリット
- ホームルーター端末代がかかる
- 光回線と比べて通信は安定しない
- 原則外出先では使えない
端末代がかかる
光回線と比較して、ホームルーターの端末代がかかる点はデメリットです。
光回線の場合は、WiFiルーターを無料で提供してくれるプロバイダーもありますので光回線と比較するとホームルーターはそれほど安いとは言えません。
もちろん、端末代の他に月額料金もかかります。
事業者によって異なりますがホームルーターの利用においては月額3,000円台~4,000円台がかかってきます。
光回線もマンションで安い料金で使えるところなら3,000円台のところもありますので、光回線とほとんど料金が変わらないことを考えると光回線のほうが良いと感じられる方もおられるでしょう。
光回線と比べて通信は安定しない
光回線と比較して、時間帯や地域、場所によって接続が不安定になることがあります。
光回線でも時間帯によっては不安定になることがありますが、携帯電話の基地局を通じた電波による通信を行うホームルーターの場合は周辺の利用者人口にも左右されるので、通信品質は光回線ほど安定しません。
ホームルーターと基地局との電波強度も重要で、ホームルーター設置場所や園周辺地域によっても通信の安定度は変わるため、通信の安定を最重要としている方には置くだけWiFiはおすすめできません。
原則外出先では使えない
一部の事業者を除いて、原則登録(契約)した住所でのみ利用可能となります。
外出先に持っていって使うことは想定されておらず、使えません。
WiMAXのホームルーターについては、モバイルルーターのように外出先に持っていって電源を入れて使うことが可能なようです。
置くだけWiFi(ホームルーター)の種類
現在販売中の置くだけWiFi(ホームルーター)ですが、大きく分けて3つの種類があります。
どれも大きな意味では同じもので、電源をさして自宅に置くだけでインターネットに接続できるというものですが、携帯電話キャリアの3社がそれぞれ販売しています。
- NTTドコモ「ドコモ Home 5G」
- au・WiMAX「Speed Wi-Fi HOME 5G」
- ソフトバンク「ソフトバンクAir」
以下、それぞれ解説していきます。
ドコモ Home 5G
NTTドコモから販売されているドコモの4G LTEや5G回線に繋げられるホームルーター「ドコモ Home 5G」は、安定したドコモ回線に繋がるということで人気が高いです。
エリアの広さと安定した通信が大きな特徴となっています。
専用端末としてホームルーターHR01が販売されており、5G高速通信に対応していて最大受信速度4.2Gbpsを実現しています。HR02は2023年にも発売予定です。
ドコモ Home 5Gの特徴
- ドコモの4G LTEや5G回線に繋がる
- 月額4,950円(税込)で使える
- 下り最大4.2Gbpsの高速通信
- 通信量無制限で使える
- ドコモオンラインショップで購入するとポイント還元
- 代理店経由ならキャッシュバック特典あり
WiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G
auが提供する「WiMAX Speed Wi-Fi HOME 5G」はKDDI傘下のUQコミュニケーションズ社が提供するWiMAX+5Gのサービスを利用したホームルーターです。
WiMAXはMVNOという形でプロバイダーに回線を貸し出してとくとくBB WiMAXやビッグローブ WiMAXなどをプロバイダー各社が運営しています。利用者は料金や特典を選んで契約が可能です。
また、WiMAXの回線(WiMAX2+)とau 4G LTE, 5G回線の両方のどちらかに接続できるのも大きな特徴で、エリアが広いのが魅力です。
WiMAX Speed Wi-Fi HOME 5Gの特徴
- auの4G LTEや5G回線とWiMAX回線の両方に接続可能
- 月額4,268円(税込)で使える(UQ WiMAXの場合)
- 下り最大2.7Gbpsの高速通信
- 通信量無制限で使える
- UQオンラインショップなら端末代割引
- プロバイダーによっては高額キャッシュバック特典あり
ソフトバンクAirの特徴
ソフトバンクが提供する「ソフトバンクAir」はソフトバンクの4G LTE, 5G回線に接続できるホームルーターです。
ソフトバンクAirではAirターミナルという名称の端末となりますが、他のホームルーターと基本的な機能に違いはありません。
2022年以降、Airターミナル4とAirターミナル5の2種類が用意されており、4Gなのか5Gなのかで最大通信速度や料金が異なります。
Airターミナル5なら下り最大2.1Gbpsを実現しています。
他に派生商品としてモバレコAirなどがあります。
ソフトバンクAirの特徴
- ソフトバンクの4G LTEや5G回線に繋がる
- 月額5,368円(税込)~値引きキャンペーンあり
- 下り最大2.1Gbpsの高速通信
- 通信量無制限で使える
ホームルーター選びのポイント
ホームルーターの機能そのものについては各社それほど大きな違いはありません。どの機種でも電源を入れて無線LANの接続さえしてしまえばインターネットに繋がります。
接続先の回線が各社で異なるため通信速度や料金はもちろん違います。ご自身の目的や用途、何を重視して選ぶのかが重要です。
その中でも一番の検討ポイントは、現在使っているスマホのキャリアの割引がきくかどうかです。
使っているスマホのセット割引ができるホームルーターを選ぶ
格安SIMなどのSIMフリーのスマホをご利用の場合は通信の安定性や料金などで比較して検討されると良いでしょう。
ホームルーター(置くだけWiFi)おすすめ3選
続いて、ホームルーターの目的や料金などの視点からおすすめを紹介していきます。
基本的な機能についてはそれぞれ同じですが、ご自身の目的や重視したいポイントを踏まえて検討されることをおすすめします。
通信の安定性で選ぶなら「ドコモ Home 5G」
NTTドコモの「ドコモ Home 5G」は何と言っても安定したドコモ回線に繋がるのが最大の魅力です。
携帯電波を使っている以上、地域や場所、時間帯によって通信環境は異なりますが、総じて安定感のあるドコモなら安心して使えます。
ドコモ Home 5Gは正規代理店が提供しているものもあり、こちらはドコモと直接契約するよりも特典が良いのでおすすめです。
ドコモのスマホを使っていればhome 5Gセット割の適用が可能でスマホ料金が割引となります。
月額料金 | 4,950円(税込) |
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セット割引 | ドコモhomeセット割でドコモ料金が永年割引 |
契約年数 | 縛り無し |
端末代 | 実質無料 |
- 18,000円分のAmazonギフト券プレゼント
- 端末代実質無料
- スマホ料金が安くなるセット割対象
- 工事不要、電源を入れるだけですぐに繋がる
料金の安さ・お得さで選ぶなら「とくとくBB WiMAX」ホームルーター
とくとくBB WiMAXはWiMAXにおいて業界最安級で使えるプロバイダーです。もちろん、ホームルーターも選ぶことが可能です。
通信はauのネットワークとWiMAXのネットワークに繋げられますので、エリアの広さもポイントです。
WiMAXのホームルーターは家でも外(旅行先、帰省先、車内など)でも使えますし、何よりとくとくBB WiMAXでは高額キャッシュバックなどの特典が充実しているので他社のホームルーターよりも実質費用は抑えてお得に使うことが可能です。
こちらもauのスマホを使っていればセット割(auスマートバリュー)によりauスマホ料金が割引されるので、さらにお得に使うことが可能です。
実質月額料金 | 3,678円(税込) |
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端末代 | 無料 |
契約年数 | 2年 |
支払い方法 | クレジットカード |
- キャッシュバック23,000円!!乗り換えなら49,000円
- 実質月額料金が業界最安値
- 最短即日発送に対応
ソフトバンクのスマホを使っているなら「ソフトバンクAir」
ソフトバンクAirは”おうち割光セット”が適用できるため、ソフトバンクのスマホを使っている方にはソフトバンクのスマホ料金が割引されます。
通信面においてはホームルーター端末の”Airターミナル4”は若干速度が遅いので、使うなら”Airターミナル5”がおすすめです。
毎月の料金が安くなる値引き特典が用意されているので、通常料金よりもお得に利用することが可能です。
月額料金 | 5,368円(税込)※キャンペーンにより値引きあり |
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セット割引 | ソフトバンクのスマホ料金値引き |
契約年数 | なし |
工事費 | なし |
- ソフトバンクAirスタート割適用で安い
- ソフトバンクのスマホ料金を値引き
- 通信量無制限
- 契約期間縛り無し
- 期間限定の値引きキャンペーン
まとめ
ホームルーターを選ぶならどこのネットワーク(携帯キャリア)に繋がるのか、通信速度は速いのか、料金は安いのか、セット割引などでさらに安くなるのか、といったポイントで検討することが大切です。
電源を入れるだけでネットに繋がるという工事不要ですぐにインターネット環境が手に入るため、一人暮らしの方や賃貸でインターネットの工事ができない方にもおすすめです。
フレッツなどのインターネットプロバイダーの光回線とも比較しながら、ご自身の状況を踏まえて検討してみてください。