債務整理後もクレジットカードを使う方法!審査に通るコツも解説

債務整理をしてもクレジットカードが一生使えなくなるわけではありません。今まで使っていたカードが強制解約になったり再発行で審査に落ちたりすることがありますが、一定期間経てば新規作成することが可能です。

ただし、それまでに信用を回復させ、支払い能力を高めておく必要があります。

本記事では債務整理のあとにクレジットカードを利用する方法を解説します。注意点やすぐにクレジットカードを使う方法も紹介するので、債務整理後も変わらずに生活したい方はぜひ参考にしてください。

目次

債務整理をしても一定期間経てばクレジットカードが使える!

債務整理をすると信用情報機関に事故情報が記録されるため、クレジットカードの審査に落ちたり強制解約になったりします。

信用情報機関はローンなどの申し込みや支払い情報を登録したもので、債務整理をした事実は事故情報として記録されます。事故情報があると、支払い能力が低いとみなされてクレジットカードの審査に落ちることが非常に多いです。

ただし、事故情報は一定期間経つと消されるので一生審査に落ち続けるわけではありません。クレジットカードのない生活を数年送ることができれば、もう一度クレジットカードを利用できます。

【例外】債務整理をしてもクレジットカードの更新ができるケース

債務整理をしても今まで使っていたクレジットカードを変わらずに利用できるケースがあります。次のいずれかの条件に当てはまっている場合はクレジットカードの更新ができる可能性が高いです。

  • クレジットカードに損害を与えていない
  • クレジットカードをほとんど使っておらず未使用である

クレジットカードの更新まで1回も遅れずに毎月支払いをしていた場合であれば、強制解約されない可能性が高いです。

債務整理をすると信用情報的にはアウトですが、1回も遅れずに支払っているのであればカード会社には何も損害がないので、クレジットカード会社の顧客情報的にはありと判断されることがあります。

また、ほとんど使っていない未使用のクレジットカードの場合、更新時に途上与信や審査が入らないケースがあります。

もし債務整理する前に複数のクレジットカードがある場合、ほとんど使わないクレジットカードを用意しておくのがおすすめです。仮に一つダメになっても、他のクレジットカードを使うことができます。

クレジットカードは債務整理後いつから発行できるようになる?

クレジットカードを使いたい方は、債務整理後5〜10年後に新規申し込みを行いましょう。なぜなら、信用情報機関から事故情報が消えるまでの期間が5〜10年になっているからです。

期間は信用情報機関によって異なり、債務整理方法によっても違います。

スクロールできます
自己破産 個人再生 任意整理
株式会社日本信用情報機構
(JICC)
5年 5年 5年
株式会社シー・アイ・シー
(CIC)
5年 載らない 載らない
全国銀行個人信用情報センター
(KSC)
10年 10年 載らない

また、貸金業者が信用情報機関に事故情報の登録を依頼した時期によっても期間は変わるので、目安として考えておきましょう。

債務整理のあとにクレジットカードの審査に通る方法

債務整理のあとに信用情報機関から情報が消されても、審査に通るのは簡単ではありません。次の4つのポイントを意識して申し込むことが大切です。

CHECK
  1. 信用実績を増やしておく
  2. 利用したことがない会社に申し込む
  3. キャッシング枠を設定せずに申し込みを行う
  4. 限度額の低いカードの審査を受けるすべての借金がなくなったとき

事故情報が消されると、過去の取引履歴もすべて消えるため逆に信用がないとみなされることがあります。信用実績を増やしながらキャッシング枠や限度額を意識して申し込むことで、審査に通りやすくなります。

信用実績を増やしておく

事故情報が削除されたあとは、取引履歴を増やして信用実績を作るようにしましょう。事故情報と一緒に過去の取引に関する情報が消えると、支払いの実績がなくなるので審査に通りづらくなります。

信用実績を増やすためには、長く働いて安定した収入があることを示したり分割払いで支払い履歴を作ったりするのがおすすめです。支払い履歴は審査が通りやすい携帯電話の機種変更の分割払いを行えば、無理なく信用の実績を作ることができます。

利用したことがない会社に申し込む

クレジットカードを作るときは債務整理をしたことがある会社は避けましょう。カード会社では、債務整理をした人の情報を社内のブラックリストに登録していることがあります。

信用情報機関の事故情報とは別のため、情報が残り続ける可能性が高いので、再度申し込むのはやめましょう。

一度も利用したことがないカード会社であれば信用情報機関のみの審査なので、債務整理から5〜10年後であれば審査に通る確率が高いです。

キャッシング枠を設定せずに申し込みを行う

キャッシング枠を設定すると、滞納の危険性があると判断されて審査に落ちることがあるので注意しましょう。キャッシング枠はお金を借りることができる機能なので、直接貸金業者から借り入れしていなくても借金と同じように扱われます。

キャッシング枠を決めて申請することで、カード会社から不信感を持たれることがあるので、キャッシング枠は設定せずに申し込むのがおすすめです。

限度額の低いカードの審査を受ける

クレジットカードの利用限度額はできる限り抑えることが大切です。限度額が高ければ高いほど支払い能力も高くなければいけないので、審査が厳しいです。

一度債務整理をした方はなるべく審査に通りやすいカードに申し込まなければいけないため、限度額は低く設定しましょう。

債務整理後にクレジットカードを作るときの注意点

債務整理のあとにクレジットカードを作るときの注意点は次の3つです。

  • 審査を受ける前に信用情報を確認する
  • 1度に複数の会社の審査を受けない
  • 審査に落ちたあとは6ヶ月以上申し込まないようにする

信用情報機関から事故情報が消えていても、審査の仕方や借金の返済状況によっては審査に落ちたり再度ブラックリストに登録されることがあるので気を付けましょう。

事前に注意点を確認することで、クレジットカードの再作成がスムーズに進みます。

審査を受ける前に信用情報を確認する

クレジットカードの審査を受ける前は必ず信用情報を確認しましょう。事故情報が登録されている期間ははっきり決まっておらず、人によって違います。10年経っても事故情報が残っていることがあり、知らずに申請すると審査に落ちる可能性があります。

信用情報は各機関に問い合わせて請求することができるので、以下のページに記載している各信用情報機関にて事前に確認しておきましょう。

1度に複数の会社の審査を受けない

クレジットカードの審査では1度に複数の会社に申請しないことが大切です。短期間にたくさんの申し込みを行うと、カード会社はお金が必要で焦っていると感じて不信感を覚えます

また、信用情報からほかの会社で審査に落ちていることがわかれば当然審査にも影響が出るので、期間をあけながら1社ずつ申し込むようにしましょう。

審査に落ちたあとは6ヶ月以上申し込まないようにする

審査に落ちた場合は6ヶ月以上経ってから別のカード会社に申し込むことが重要です。審査に落ちても信用情報機関に直接記録されることはありませんが、申し込んだ情報は6ヶ月間登録されます。

その後の取引がないと審査に落ちたことがわかるため、6ヶ月以内にほかのカード会社に申し込むと、審査に通らなかったことがバレてしまいます

審査に落ちてしまったときは、信用情報を増やしながら6ヶ月間申請を待つようにしましょう。

債務整理後すぐにクレジットカードを使いたいときの対処法

債務整理をしてすぐにクレジットカードを使いたい方は、次の方法がおすすめです。

  • デビットカードを作る
  • 家族カードを借りる
  • 前払いできるカードで代用する

支払いに便利なカードは多くあるので、クレジットカードが使えないと諦める必要はありません。デビットカードや家族カードを利用すれば、クレジットカードと同じように手元に現金がなくても買い物をすることができます。

デビットカードを作る

クレジットカードが作れない方には信用情報に関係なく作ることができるデビットカードがおすすめです。

デビットカードは支払いしたタイミングで銀行口座から即時に引き落とされるカードで、手持ちの現金がなくても支払いができるのが特徴です。審査がなく、申し込みも比較的簡単ですぐに作れます。

また、利用上限は銀行残高分で使い過ぎる心配がなく、債務整理を一度経験した方も安心して利用できます。

家族カードを借りる

家族がいる方であれば家族カードの利用も検討しましょう。家族カードとは契約者とその家族が利用できるクレジットカードで、契約者と同じ種類のカードを発行できるのが特徴です。

本会員がゴールドカードであればその家族もゴールドカードになり、同様のサービスを受けることができます。

また、本会員が債務整理を行っていなければ変わらずに利用できるので、家族カードを借りることでこれまで通りカード払いを利用できます。

前払いできるカードで代用する

前払いで支払うカードで代用するのもおすすめです。プリペイドカードのように前払いができるカードであれば事前に使う分だけチャージして、その範囲内で後払いができます。

審査なしで作ることができ、口座振替登録不要で作りやすいのもメリットです。使いすぎを防ぎながらクレジットカードのように使えるので、お金のトラブルを減らしたい方におすすめです。

また、バンドルカードであればアプリから作成し、ネット決済限定のバーチャルカードや実店舗で使えるリアルカードを選択できます。

クレジットカード利用者必見!債務整理前にやっておくこと

債務整理をするとクレジットカードが使えなくなることがほとんどです。そのため、すでにクレジットカードを持っている方は事前にポイントやカード払い設定を確認しておくことが大切です。

債務整理前にやっておくこと
  • 貯まっているポイントを使う
  • カード払い設定を変更しておく
  • 未払いショッピングがないか確認する

貯まっているポイントは使う

クレジットカードのポイントが貯まっている方は債務整理前に使い切ることをおすすめします。債務整理で強制解約になると、カードと一緒にポイントも失ってしまいます

貯めたポイントはギフトカードや割引券に変えられるほか、電子マネーに交換することもできるので、好きな方法で使い切りましょう。

カード払い設定を変更しておく

支払いをカード払い設定にしているものがあれば、事前に変更しておきましょう。使えないクレジットカードを設定したままにしておくと、引き落としができずに延滞扱いになることがあります。

公共料金や携帯代など毎月引き落とされる料金の設定を確認し、事前に変更しておくことで債務整理後も滞りなく支払いができます。

未払いのショッピングがないか確認する

クレジットカードを利用してまだ支払い終えていないショッピングがあれば、支払ってから債務整理を行いましょう。車やブランド品など価値の高い商品の未払いがあった場合は、債務整理のときに商品を回収されることがあるので要注意です。

分割払いやローンで支払いが終わりそうにない方は、支払いが残っているカード会社を除外して任意整理を行うのがおすすめです。

怖くない!債務整理後でもクレジットカードは使える

債務整理をするとクレジットカードが使えなくなりますが一生使えないわけではなく、時間が経てば新規作成が可能です。今まで使っていたカード会社で再作成するのは難しくなるので、利用したことがない会社で申し込むようにしましょう。

債務整理でクレジットカードが使えなくなることを恐れていても、借金が膨らみどんどん生活が苦しくなります。債務整理のメリットやデメリットを正しく理解して、借金問題を解決することが大切です。

借金から解放されたい方は一度専門家に相談するようにしましょう。

目次
閉じる