任意整理とは?しない方がいい?費用や期間を徹底解説!体験談も

しない方がいいといわれることがある任意整理ですが、手続きの手間をかけずに借金の減額や返済期日の延長ができるので、借金を減らしたい方にとってメリットの多い制度です。

ただし、任意整理後はクレジットカードの利用制限があり、ローンなどの審査が通りづらいなどのデメリットもあるため、現在の生活と比較して自分に必要かどうか見極めることが大切です。

今回は任意整理の基礎知識をデメリットとともに紹介します。実際に任意整理をした方の体験談も紹介するので、なるべく損をせずに借金の負担を軽くしたいと考えている方は必見です。

目次

任意整理とは?借金が減る仕組みをわかりやすく解説

引用元:札幌借金相談センターより

任意整理とは、弁護士や司法書士が借金を借りている側と直接交渉し、無理なく返済ができるように手続きを行うことです。

任意整理でできることは、以下の3つです。

  • 任意整理後の利息をカットして毎月の返済額を減らす
  • 支払い期日を延長して毎月の負担を減らす
  • 一時的に支払いの催促をストップさせる

任意整理は、グレーゾーン金利によって返済し過ぎていたお金が返ってくるため、その分借金が減る仕組みになっています。

引用元:アディーレ法律事務所より

グレーゾーン金利とは、利息制限法と出資法の2つの法律で定められた上限金利の間の金利のこと。

出資法の上限29.2%以上の金利であれば刑罰を受けますが、利息制限法の上限である15〜20%以上29.2%以下の金利は罰則がないため、グレーゾーン金利と呼ばれています。

任意整理では、利息制限法の金利に引き下げて計算し直し、返済し過ぎていたお金を借金の減額に当てることで借金を減らすことができます。

手間をかけずに借金を減らせる!任意整理のメリット

任意整理は、債務整理の中でも手続きに手間がかからず、債務整理後も生活がしやすい方法です。
債務整理をしたあとでもなるべく変わらずに生活したい方は任意整理がおすすめです。

任意整理4つのメリット
  • 借金を減らしたり返済期日を延長したりできる
  • 過払い金で借金を返済できることがある
  • 財産の処分や職業制限が強制されない
  • 手続きが比較的簡単

借金を減らしたり返済期日を延長したりできる

任意整理の大きなメリットとして、借金の減額や返済期日の延長が挙げられます。利息をカットすることで自然に返済額が減るため、借金の負担を軽くできます。
返済方法についても弁護士や司法書士と相談した上で無理のない返済プランを考えられるので、生活が立て直しやすいのも嬉しいポイントです。

過払い金で借金を返済できることがある

任意整理では、金利の再計算を行って見つかった過払い金が借金額を上回ることがあります。
過払い金で借金を支払うことができれば支払いに追われることがなくなり、借金をしていないときの生活に戻れます。これは、お金を借りている側にとって非常に大きなメリットです。

過払い金が見つかった場合は、弁護士が貸金業者に過払い金の返還を直接交渉します。

過払い金請求とは借金返済時に払い過ぎていた利息を返金する手続きのことで、完済した方に加えて、現在借金の支払いに追われている方にもおすすめです。 完済した方であ…

財産の処分や職業制限が強制されない

任意整理は、個人再生や自己破産のように大きな減額や免除は見込めませんが、ほかの債務整理よりも低リスクで借金の負担を減らすことができます。
自己破産や個人再生は一部財産を処分したり一定期間働ける職業が限られたりと、制限が多いのが特徴です。

一方で、任意整理であれば財産を手放す必要はなく、就職先も自由に選ぶことができます。

手続きが比較的簡単

手続きがしやすいのも任意整理のメリットです。任意整理を行うときは、裁判所を通さず弁護士が貸金業者と直接交渉するため、複雑な手続きが少ないです。
手続きが簡単な分解決までにかかる期間も短く、最短で3ヶ月で和解することもあります。

また、事前の書類準備やお金を貸している側とのやり取りは弁護士が介入してくれるので、知識がなくても安心です。

生活はどうなる?任意整理後のデメリット

任意整理は返すべきお金を減額してもらうので、いくつかのデメリットがあります。毎日の生活にも影響が出るので、事前に理解し対策しておきましょう。

任意整理6つのデメリット
  • クレジットカードやキャッシングに制限がかかる
  • ローンや賃貸契約の審査が通りづらい
  • 一定期間新たな借り入れができない
  • 借金の大幅な減額は期待できない
  • 一定期間新たに連帯保証人になれない
  • 保証人に一括請求の通知が送られる可能性がある

クレジットカードやキャッシングに制限がかかる

任意整理を行うとクレジットカードの利用に以下のような制限がかかります。

任意整理後のクレジットカードの利用制限
利用制限 条件 制限がかかるタイミング 期間
使用していたクレジットカードの強制解約 使用していたクレジットカードを任意整理対象に入れた場合 任意整理後すぐ 5年
対象の有無に関わらず任意整理を行った場合 クレジットカード会社が顧客の信用情報を確認した後
対象の有無に関わらず任意整理を行った場合 クレジットカードを更新したとき
新規作成 対象の有無に関わらず任意整理を行った場合 任意整理後すぐ

任意整理を行うと、ブラックリストといわれる信用情報機関に情報が載ってしまうため、クレジットカードが新しく作れないことがあります。

また、これまでに使用していたクレジットカードを任意整理の対象に入れた場合は、任意整理後すぐに利用できなくなる可能性が高いです。

クレジットカードを利用したい方は、クレジットカード以外の任意整理を行うか任意整理前に新規作成するようにしましょう。

ローンや賃貸契約の際の審査が通りづらい

信用情報機関に登録されると、ローンや賃貸契約の審査が通りづらいというデメリットがあります。なぜなら、ローンを組むときや新たに賃貸を契約するときは、信用情報を確認されることが多いからです。

信用情報機関は、主に次の3種類です。

  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

どの機関も任意整理後5年間は記録を残しているため、ローンや賃貸の契約を考えている場合は早めに任意整理をするのがおすすめです。

一定期間新たな借り入れはできない

貸金業者はお金を貸す前に信用情報を確認するので、任意整理中はもちろん、返済後も新たな借り入れは難しいです。
そのため、信用情報機関から登録が消されるまでの約5年間は借り入れが難しいと考えておきましょう。

借金の大幅な減額は期待できない

ほかの債務整理に比べて大幅な減額ができないのが任意整理のデメリットです。裁判所を通して法的に借金を減らす個人再生や自己破産は、5分の1までの減額や免除など大幅に借金を減らすことができます。

しかし、弁護士と債権者(お金を貸している側)が直接やり取りを行う任意整理は、あくまでも利息カットや返済期日延長の交渉を行うので、借金の負担を大きく減らすのは難しいです。

一定期間新たに連帯保証人にはなれない

連帯保証人になる際も信用情報を確認されるため、一定期間は連帯保証人になれません。そのため、子どもが奨学金を借りるときや夫婦で住宅ローンを組むときは、別の人に連帯保証人を頼む必要があります。

もちろん一生なれないわけではなく、5年経てば信用を回復することができます。

保証人に一括請求の通知が送られる可能性がある

連帯保証人付きの借金を任意整理した場合は、保証人に一括請求の通知が送られるので注意しましょう。任意整理を行うと、保証人に返済義務が生じるため一括での返済を求められます。

連帯保証人が払えない場合は債権者(お金を貸している側)と交渉を行って分割払いにしてもらう必要があります。交渉がうまくいかなかった場合は保証人も債務整理しなければいけません。

任意整理を行うと保証人に多大な迷惑がかかるため、連帯保証人付きの借金は任意整理の対象から外しておきましょう。

任意整理はしない方がいいといわれる理由

任意整理はしない方がいいといわれる理由は、主に次の2つです。

  • 任意整理後でも借金の元本は減らないから
  • 信用情報機関に情報が登録されるから

任意整理は、利息はカットできても借金の元本(利息なしの借りたお金)は減らないので任意整理後の支払いが厳しいままの可能性があります。

また、任意整理で借金の大幅な減額ができずに終わっても、信用情報機関には情報が登録され、生活に支障が出てしまいます。
このような事態を回避するためにも、以下に当てはまる方は任意整理をしない方がよいです。

任意整理をしない方がいい人
  • 元本を3~5年以内に返済できない人
  • 事業の継続や連帯保証人になりたいなどの理由で信用情報機関に登録されたくない
  • 5年以内にお金を借りる予定がある人

初めて債務整理を依頼する方必見!任意整理の基礎知識

任意整理はほかの債務整理方法に比べて費用が安く、解決までの期間が短いのが特徴です。依頼前に任意整理への理解を深めておくことで、スムーズな手続きで借金を減らすことができます。

費用

任意整理の費用相場は、以下のようになります。

スクロールできます
費用内訳 弁護士費用 司法書士費用
着手金+報酬金 1件あたり2~5万円 1件あたり2~4万円報酬
減額報酬 借金額の10%(税込) 借金額の

任意整理の費用には、契約した時点で支払う着手金と成功した場合の報酬金があります。また、減額できた報酬として、借金額の10%ほどを支払う必要があります。

事務所によっては着手金や報酬金がかからないところもありますが、費用相場はおおよそ2〜5万円です。

弁護士よりも司法書士の方が安い傾向にあるため、なるべく費用を抑えたい方は司法書士に依頼しましょう。

解決までの期間

任意整理は依頼してから解決までに約3ヶ月かかります。任意整理を行うためには身分証明書や印鑑のほか、借入先や借入額が書かれた一覧表や収入明細などを用意し、弁護士に提出する必要があります。

さらに、借入先に取引履歴の開示請求を行ったり和解のための交渉をしたりと、貸金業者とのやり取りも多く、スムーズにできても3ヶ月程度かかることが予想されます。

任意整理を行いたい方は早めに依頼し、必要書類も事前に準備しておきましょう。

手続きから解決までの流れ

任意整理の手続きから解決までの流れは以下のようになります。事前に任意整理流れを理解しておくことで、依頼後も手続きを進めやすくなります。

STEP
相談・委任契約

無料相談などで債務整理の種類や今後の返済プランを相談する。うまくまとまれば委任契約を結ぶ。

STEP
各債権者に受任通知を発送

任意整理の対象となる業者に受任通知を発送する。この時点で督促はストップされる。

STEP
開示された取引履歴をもとに利息制限法による引き直し計算を行い、債務額を確定

利息をチェックし、過払い金などがないか計算をする。その後どのようなプランで返済していくかを相談する。

STEP
各債権者へ和解案を提示し、和解交渉を開始する。

弁護士が直接貸金業者と交渉を行う。

STEP
和解成立後、各債権者と和解書を取り交わす。

交渉成立後に和解契約書を締結する。

STEP
事務所を通じ、各債権者への支払いを開始する。

決定した返済プランに沿って返済を開始する。債権者との取引に抵抗がある場合は代位返済も可能。

誰でもできるわけじゃない!任意整理ができる条件

任意整理は誰でもできるわけではありません。収入額や職業によっては任意整理できない場合もあるので注意しましょう。

任意整理ができる条件は、以下の4つです。

任意整理ができる条件
  • 減額された借金を3~5年で返済できる収入がある
  • 完済する意思をもっている
  • 会社員やアルバイトなど毎月の収入がある
  • 貸金業者が任意整理に応じてくれる状況である

まずは、毎月安定した収入がなく完済の意思がない方は任意整理ができません。加えて、ローンの支払いが残っている方や一度も借金を返済していない方は、任意整理に応じてもらえない場合があるので気を付けましょう。

任意整理ができるのか不安な方は一度弁護士や司法書士に相談してみるのがおすすめです。

任意整理に応じない業者も!失敗しやすいケース

弁護士や司法書士に依頼しても、貸金業者が任意整理に応じないことがあります。主に、以下のケースでは任意整理に失敗する可能性が高いので注意が必要です。

任意整理に失敗しやすいケース
  • 任意整理に応じない業者から借金している
  • 貸金業者の和解条件が厳しい
  • 取引期間が少ないか短い
  • お金を貸している側が担保を持っている
  • 依頼せずに自分で任意整理を行う

任意整理に応じないと決めている業者から借りている

任意整理に応じない業者はほとんどいませんが、新規貸付を行わず債権回収のみの会社は応じてくれない可能性が高いです。

以下の会社は任意整理の交渉を行っても失敗することが予想されるので、無料相談などで事前に弁護士に相談しておきましょう。

  • 日本保証
  • フクホー

ただし、ほとんどの会社が任意整理の交渉に応じる姿勢を持っており、消費者金融・カード会社・信販会社いずれも任意整理に応じてくれる可能性が高いです。

業者の和解条件が厳しい

業者の条件が厳しいと、うまく和解できずに失敗してしまうことがあります。任意整理は、直接利息カットや返済額の減額を交渉するため、貸金業者の和解条件が厳しいことも考えられます。

利息を完全にカットできなかったり利息カットの代わりに分割回数を減らしたりと、返済条件を指定されることがあるので注意が必要です。

取引期間がないか短い

取引期間が短かったり一度も返済していなかったりすると、返済能力がないとみなされてしまうことがあります。

これまで返済を行っている方であればそれまで安定した収入や返済の意思があるため、業者も和解に応じてくれる可能性が高いです。

しかし、取引期間が0〜1回など極端に少ない場合はそもそも返済能力がないと思われてしまうので、任意整理に失敗しやすいです。

担保を取られている

ローンを組んで担保を取られている方は和解できる可能性は低いので注意しましょう。住宅ローンや自動車ローンを組んだ場合、抵当権や所有権留保といった担保がつけられていることがほとんどです。

担保権とは、例えばお金を貸したときに返済されないことを想定して設定契約をしておき、万が一の場合に回収する権利を確保するものですが、不動産は担保としてもっとも多用されており、住宅ローンの抵当権はその筆頭です。

引用元:日本司法書士会連合会より

お金を貸している側は、担保権を行使するため任意整理に応じてくれません。ただし、住宅や自動車の処分後に残った借金については任意整理できることがあります。

依頼せず自分で行った場合

専門家に依頼せず自分で行うと失敗する可能性が非常に高いです。自分で交渉を行えば費用は抑えられますが、個人の任意整理には業者が応じてくれないことがほとんどです。

任意整理を確実に成功させたい方は、弁護士や司法書士といった専門家に頼むようにしましょう。

任意整理に失敗しても大丈夫!和解できないときの対処法

任意整理で和解できないときは、ほかの貸金業者のみ行うかほかの債務整理方法を検討しましょう。

任意整理は業者を選ぶことができるので、借入先が複数ある場合は応じてくれるところのみ交渉を行いましょう。一部任意整理ができなくても、今までより借金が減る可能性は高いです。

個人再生や自己破産などほかの債務整理方法を検討することも大切です。任意整理以外の債務整理であれば、裁判所が介入するため成功しやすいです。

ただし、いずれも申立てに条件があるので事前に確認するか専門家に相談するのがおすすめです。

実際やってみてどうだった?任意整理の体験談

任意整理は、さまざまな理由で借金が返せなくなった人が利用できる手続きです。体験談の中で似た状況の例があれば、任意整理を行うことで借金額を減額できる可能性が高いです。任意整理を検討している方は事前に体験談をチェックしましょう。

月々の返済額を減額できた例

名前 高田武
性別
借金していた年齢 28歳
職業 広告代理店勤務
住んでいる場所 千葉県松戸市
借金額 240万円
どこから借りたのか アコム、三菱東京UFJ銀行カードローン
借金の理由 結婚資金、生活資金捻出

経緯

借金をした理由は当初は結婚資金を賄うためでした。その後もハネムーン費用などでいくらか借りていました。一番膨れ上がった時が240万円程度で、この頃になるとかなり焦りを感じるようにもなっていました。
結局妻にはアコムからの返済催促の手紙でバレてしまい、困った末に法律事務所に相談したのです。

結果

法律事務所でしてもらったのは借金を一括化してもらい、月々の返済額も押えてもらうといった処置でした。
それまでは月々の返済額がアコムが9万円、三菱東京UFJ銀行のカードローンが3万円程度でしたが、それがまとめて5万円になったということで生活もしやすくなりました。
金利も5%にまで落としてもらい、かなり精神的にも安心しました。
弁護士の費用はかなり嵩み、総額で30万円程度捻出したのですがそれだけの価値はあったと今でも思っています。

この方の言うとおりで、借金について悩んでいるのは非常に辛いです。早めに弁護士に相談をしたほうが任意整理によって問題を解決でき、新たな生活をスタートできます。

借金に悩んでいる場合は、無料相談だけでもしてみるのがおすすめです。

グレーゾーン金利による利息をカットできた例

名前 黒木琢真
性別
借金していた年齢 20歳~28歳
職業 会社員
住んでいる場所 大阪府大阪市住之江区
借金額 200万円
どこから借りたのか アコム、レイク、ヤミ金
借金の理由 ギャンブル、お水系

経緯

20歳の時にだれにも内緒で借金をしました。借金をした理由はギャンブルやお水系、いわば遊び金です。
社会人になってからは先輩や上司、会社と自分が成人してからの親戚やご近所づきあいなど、非常にストレスがかかり、借金が増えていきました。
何度も借金を繰り返し、気が付けば5年で200万近くに膨れ上がっていましたが、その後もヤミ金に手を出してしまいました。
叔父に放っておいたら本当に自殺や犯罪をやりかねないと思ったのか、「知り合いに弁護士がいるからそこで債務整理」をしてもらえといわれ、初めて債務整理の存在を知ったのです。

結果

グレー金融の過払い金や今までの全ての過払い金とこれからの返済の利息は払わなくて済むと言われました。
結果、今までの返済繰越金や過払い金で80万円ほど借金が減り、170万円に収まり、現在では復職をして、振込で最少金額で余裕をもって返済中です。
会社のみんなも私の精神状態や事情を察してくれたのか、人間関係が悪化しないよう適材適所のお仕事をさせていただいております。

ギャンブルにはまると、借金生活になりやすいですし、なかなか抜けることも難しいです。そのため、強制的に借金ができない状況を作る債務整理で、生活を見直すというのも一つの手段です。

傷が浅いうちならば、任意整理で自分で返済することもできます。

多額の借金を無理なく返済できるようになった例

名前 黒澤広一
性別
借金していた年齢 35歳
職業 会社経営
住んでいる場所 東京都足立区
借金額 450万円
どこから借りたのか ダイレクトワン、楽天カード、三菱東京UFJ銀行、セゾンカード、オリックス、エディオンカード、JA共済
借金の理由 開業資金、運転資金

経緯

開業を決めた私には、実はほとんど蓄えはなく、楽天カードのリボ払いのまま数十万円ほど支払いが残っていたので、借金を持った状態での独立開業でした。
開業を決めてから2ヶ月で借金額はショッピング枠の残高150万円を超え、気づけば開業から半年で債務の総額は450万円になっていました。
毎月の返済は20万円弱になり、もう新たな借り入れも返済もできない状況になったのです。
このため破産も検討しましたが、妻の意向でこれは避けなければいけない、ということになり、弁護士に任意整理を依頼しました。

結果

依頼した弁護士には、これだけ債務があれば通常は自己破産するものだと言われましたが依頼は受けてもらえました。
一社あたり3万円が報酬で、これを最初の半年ほどで分割払いで払ったのです。
その間に、弁護士はすべての債権者と分割払いの契約をしてくれました。
今は債権者ごとに、短いところでは36回、長いところでは84回の分割払いにしてもらい、毎月大体7万円くらいを返済しています。
意地や見栄で開業してもろくなことがないと、そう思っています。

辛い返済をするよりもすっきりと借金を0にして人生をやり直した方がより充実した人生になりやすいです。

また、今回のように自己破産をすべき借金額であっても、依頼人の意向に合わせて債務整理の種類を選べることもあります。

どんな借金の整理をするかは状況によって違うので、借金の返済に困っている場合は弁護士に相談をするのがおすすめです。

解決後も変わらず生活したいなら任意整理がおすすめ

任意整理は信用情報機関に情報を登録はされるものの、財産の処分や職業の制限がないためほかの債務整理よりも生活への影響が少ないです。

また、借金の減額や返済期日の延期などは相談者に合わせて決められるので、現実的な返済プランで今後の生活を立て直しやすいのもメリットの1つです。

ただし、任意整理にはできる条件や失敗しやすいケースもあるため、任意整理を考えている方は早めに専門家に相談しましょう。

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